学内講座コード:22B1608100
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
鉄道が変えた社寺参詣【対面講座】 「初詣」は鉄道とともに生まれ育った!?
申し込み締切:
2022年09月30日 (金) 23:30
開催日時:
10月14日(金)、10月21日(金)/18:30~20:00
入学金:
-
受講料:
5,000円
定員:
40名
講座回数:
2回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
近代日本の鉄道は、富国強兵という国家目標のために明治政府がつくったものでした。ところが、いざふたを開けてみると、意外な乗客たちが姿をあらわします。それは、汽車に乗って沿線の社寺にお参りにいく庶民たちでした。しかも、鉄道はただ単に参詣を便利にしただけではなく、江戸時代までとは明らかに異なる新しい参詣スタイルをも生み出していきます(その代表例が「初詣」です !!)。近代日本の鉄道と社寺参詣の関わり合いが生み出したスリリングな歴史を、「鉄道発祥の地」であるこの横浜にあるキャンパスにて学んでいきましょう。ちなみに、第1回は記念すべき鉄道開業 150 周年の「鉄道の日」です !!
【講座スケジュール】
第1回10月14日(金) 鉄道の日!
詳細:巷の本やインターネットなどでは「参詣のためにつくられた鉄道は多い」という説明が良く見られます。それは間違いないのですが、そのような見方だけでは、富国強兵のためにつくられた鉄道の「意図せざる結果」として近代日本の鉄道と社寺参詣が出会ったという重要なポイントが見えなくなってしまいます。第1回では、日本初の鉄道路線の思わぬ副産物としてお正月の「初詣」が誕生したことなどを事例として、鉄道と社寺参詣がどのように関係を深めていったのかについて考えていきます。
第2回10月21日(金)
詳細:「全ク電車宣伝ノ為ナルベシ」。これは大正時代に電鉄の集客宣伝によって参詣客が激増したとある神社の社務日誌に書きのこされた言葉です。戦前を通じて鉄道を利用して社寺にお参りに行くという形が広まっていくなかで、参詣客を受け入れる側の神社仏閣には様々な変化が生じました。第2回では、鉄道の普及にともなう「乗客=参詣客」の増加によって「聖/俗」のあり方が揺らいでいく社寺の諸相をみていきたいと思います。
【教材】
テキスト:平山昇『鉄道が変えた社寺参詣』交通新聞社新書、2012 年
※教材費は受講料に含まれません。購入等については講座開始前にご案内します。
【備考】
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更または中止とする場合がございます。
名前 | 平山 昇 |
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肩書き | 神奈川大学国際日本学部准教授 |
プロフィール | 1977 年、長崎県生まれ。専攻は日本近現代史。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。主な著書に『初詣の社会史』(東京大学出版会、2015 年)、『鉄道が変えた社寺参詣』(交通新聞社新書、2012 年)がある。鉄道史学会と「宗教と社会」学会の両方で役員を務める日本で唯一の「珍種」でもある。 |
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