学内講座コード:14B1612501
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
「まじない」の王朝時代 王朝貴族たちの唱えた呪文
申し込み締切:
2015年02月10日 (火) 23:30
開催日時:
2月12日(木)、 2月19日(木)、 2月26日(木)、 3月 5日(木)、 3月12日(木)、 3月19日(木)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
9,500円
定員:
50名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
「痛いの、痛いの、飛んで行け。チチンプイプイノ、プイ」
幼い日、こんな呪文を唱えた記憶はありませんか?そう、われわれ現代人も、子供の頃には何かしらの「まじない(おまじない)」のお世話になっていたりするものです。
これが、今から千年も前の王朝時代(平安時代中期)の人々ともなると、大人になってもなお、日々の生活の中でさまざまな「まじない」を用いていたようです。お腹が痛いとき、脚がつったとき、蛇が出たとき、雷が鳴りはじめたときなどなど、多様な場面で「まじない」が用いられる――それが、王朝時代の人々の日常生活だったのです。
また、王朝時代の人々は、日常生活において常に怨霊や悪霊や鬼などの「もののけ」に怯えていたため、そうした「もののけ」に対処する「まじない」を使うこともしばしばでした。
そして、王朝時代の人々が使った「まじない」の多くは、何かしらの呪文を唱えるだけの、実に簡単なものでした。そうです、王朝時代には、陰陽師や験者(密教僧)のような呪術の専門家によって行われる複雑な難しい呪術の他に、簡単で誰にでも使えるような素人向けの呪術(「まじない」)が存在していたのです。
この講座では、今から千年ほど昔の王朝時代に、陰陽師でも験者(密教僧)でもない普通の人々が、日々の暮らしの中で頻繁に用いていた、まさしく素人向けの呪術である「まじない」の数々を、その使い方とともに紹介していきます。また、本講座は、ただ多くの「まじない」を紹介するだけではなく、それらの「まじない」が使われた文化的な背景も掘り下げていきますから、王朝時代の生活文化に興味をお持ちの方にもお奨めです。
【講座スケジュール】
第1回 2月12日(木) 困ったことになったときの「まじない」 その1
詳細:百鬼夜行に遭遇したら/死んだはずの人を見かけたら/蛇に咬まれそうになったら
第2回 2月19日(木) 困ったことになったときの「まじない」 その2
詳細:雷が鳴ったら/脚がつったら/熱中症になったら/愛馬が病気になったら
第3回 2月26日(木) 悪いことが起きそうなときの「まじない」 その1
詳細:くしゃみが出たら/悪い夢を見たら/人魂を見たら
第4回 3月 5日(木) 悪いことが起きそうなときの「まじない」 その2
詳細:怪しい虫の鳴き声を聞いたら/夜中に外出するなら/怪しい鳥の鳴き声を聞いたら
第5回 3月12日(木) 明るい未来を迎えるための「まじない」
詳細:未来を知りたいなら/よい夢を現実にするなら/農作物を害虫から守るなら
第6回 3月19日(木) いざというときの「まじない」
詳細:犯罪者に立ち向かうなら/悪人と交渉するなら/山野を通るなら/河海を渡るなら
名前 | 繁田 信一 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師 |
プロフィール | 1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |
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