学内講座コード:12B1610501
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
港町の民俗学 (神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科主催講座 1 )
申し込み締切:
2012年10月03日 (水) 23:30
開催日時:
10月 4日(木)、10月11日(木)、10月18日(木)、10月25日(木)/13:00~14:30
入学金:
-
受講料:
6,500円
定員:
50名
講座回数:
4回
講座区分:
後期
その他:
5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
われわれは、この列島に住む人間や文化の移動を、陸上中心の中央と地方という構図の中で捉えがちですが、近世や近代にかぎらず、現代でも海をネットワークにした人間や文化の交流が見られます。それは昨年の東日本大震災においても、海を通した漁船などの支援などが行なわれたことからも明らかです。そのようなネットワークの基点となっているのが各地の港町であり、この港町の生活文化を捉えることが、人間と海との関わりを知る大事な一歩となり得ます。この講座では、特に漁港を対象にしますが、他の土地からの外来船の出入りの多い港町で、それらの漁船を通して、どのような文化の交流が行われたかを、具体的な事例を通しながら考えます。
【講座スケジュール】
第1回10月 4日(木) 港町の信仰スポット
詳細:漁民が厚い信仰を寄せているエビス様と龍神様に注意をしながら、港町でそれらが祀られている場所についても光を当てます。漁村民俗学でも都市民俗学でもない、港町特有の生活文化について捉え直します。
第2回10月11日(木) 船上の信仰と習俗
詳細:港町に集まる近海漁船の上で行われていた船霊(ふなだま)の信仰や習俗を採り上げます。それらは、かつての北前船で行われていたものが近海漁船に伝えられたようです。その歴史的な経緯などについて触れながら、港町の役割を考えます。
第3回10月18日(木) 海の民謡と民話の分布
詳細:廻船や漁船を介して全国に伝えられていった一つに、民謡や民話などの口承文芸があります。それらは、港町の歓楽街や船宿などからの影響も大きかったようです。「大漁唄い込み」や「船幽霊」の話などを中心に、口頭伝承の世界を位置づけます。
第4回10月25日(木) 津波と港町
詳細:津波の「津」が港町であったように、港町と津波は今後も考えていかなければならないテーマです。港町の発展と津波との関わりについて展開していきます。
名前 | 川島 秀一 |
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肩書き | 神奈川大学大学院、歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1952年宮城県気仙沼市生まれ。法政大学社会学部卒業。博士(文学)。東北大学附属図書館などを経て現職。日本常民文化研究所研究員。海と人間との関わりについて、漁撈技術、民間信仰、口承文芸などの多角的な面から捉え直すことを研究課題にしている。著書に『漁撈伝承』『カツオ漁』『追込漁』(以上、法政大学出版局)、『津波のまちに生きて』(冨山房インターナショナル)など。 |
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