学内講座コード:16B1610301
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
皇女に生まれた女性たち 『源氏物語』を楽しむための王朝時代入門
申し込み締切:
2016年10月04日 (火) 23:30
開催日時:
10月18日(火)、11月15日(火)、 1月17日(火)/14:00~15:30
入学金:
-
受講料:
5,000円
定員:
30名
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
4500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
『源氏物語』という物語には、幾人(いくにん)かの皇女(こうじょ)たちが登場します。そして、その皇女たちは、物語の展開において、なかなか重要な役割を果(は)たしていたりするのです。
例えば、光源氏の最愛の女性となる藤壺中宮(ふじつぼのちゅうぐう)ですとか、光源氏の最初の正妻である葵(あおい)の上(うえ)の母親の大宮ですとか、光源氏が老境(ろうきょう)に入(はい)ってから妻に迎えた女三の宮ですとか。
しかしながら、こうした王朝時代の皇女たちについては、しばしば、不確かな理解や誤った理解が広まっているように見えます。
例えば、皇女たちがどうやって生計を立てていたのかということについては、『源氏物語』の愛好者たちの中にも、はっきりとした説明のできる方は、まずいないのではないでしょうか。それなりに贅沢(ぜいたく)な暮らしを送っていた皇女たちには、それなりの経済基盤があったはずなのですが。
また、皇女たちは「内親王」と呼ばれたりもしますが、この内親王と皇女とは、実は、必ずしもイコールの存在ではありません。すなわち、王朝時代には、内親王である皇女と内親王ではない皇女とがいたのです。
この講座では、『源氏物語』という物語をより楽しむために、皇女たちについて、その現実の貴族社会における姿を観察してみたいと思います。現実の王朝貴族社会に華(はな)やかな彩(いろど)りを与えていた現実の皇女たちについて詳しく理解することで、物語の中での皇女の存在の意味が、よりよくわかるようになることでしょう。
【講座スケジュール】
第1回10月18日(火) 皇女たちの結婚
詳細:法(ほう)によって結婚を制限される皇女たち/結婚しない皇女たち/最も皇女にふさわしい結婚相手
第2回11月15日(火) 働く皇女たち
詳細:天皇になる皇女たち/伊勢斎宮(いせのさいぐう)に選ばれた皇女たち/賀茂斎院(かものさいいん)に選ばれた皇女たち/「威儀内親王(いぎないしんのう)」の務め
第3回 1月17日(火) 皇女たちの経済基盤
詳細:内親王(ないしんのう)になれなかった皇女/一品内親王(いっぽんのないしんのう)と無品内親王(むほんのないしんのう)――皇女たちの序列(じょれつ)/皇女たちの収入
名前 | 繁田 信一 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師 |
プロフィール | 1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |
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