学内講座コード:13B1612101
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
江戸のコミック・マンガ黄表紙を読む
申し込み締切:
2013年11月07日 (木) 23:30
開催日時:
11月 8日(金)、11月15日(金)、11月22日(金)、
12月 6日(金)、12月13日(金)、12月20日(金)
15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
9,500円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
江戸時代中期から後期(安永・天明・寛政年間〈1772~1800〉)に出版された黄表紙と呼ばれる大人のコミック・マンガを中心に読み解いていく。大人のコミック・マンガであるから、当然、江戸時代当時の社会風潮や遊所での遊びの世界が描かれているわけで、政治諷刺、背景となる経済政策への諷刺皮肉、遊廓における遊びの実情なども含まれている。そのために必要な江戸時代の経済全般と社会風俗に関しても概観する。江戸時代の文学史の流れを概観しつつ、江戸の地に花開いた文学の数々を紹介しながら、挿絵文学である黄表紙がもっとも黄表紙らしかった時代、江戸時代で最も自由だった雰囲気のなかで生まれた黄表紙を鑑賞する。また、江戸の雑学も黄表紙鑑賞には不可欠であるので、楽しく江戸の風俗も絵で紹介
していきたい。
【講座スケジュール】
第1回 11月 8日(金) 享保の改革から黄表紙登場まで
武家作家の黄表紙が登場する時代背景を江戸の人口膨張と経済活性化を中心に読み解く。
第2回 11月15日(金) 黄表紙作家たちのプロフィール
17世紀末葉、大人たちに楽しく読まれた黄表紙の諸作品の鑑賞。武家から町人に至るまで多様な黄表紙作家が登場、その作品を読む。
第3回 11月22日(金) 山東京伝の黄表紙・洒落本・滑稽本を読んでみる
160万人都市に膨張した江戸において、大衆読者であった「江戸っ子」に人気のあった町人作者山東京伝の黄表紙と洒落本などを読む。
第4回 12月 6日(金) 寛政の改革により弾圧された戯作者たち
松平定信の寛政の改革でもたらされた社会風潮の変革を黄表紙はどう描き、遊里小説洒落本は弾圧されてどうなったかを探る。
第5回 12月13日(金) 黄表紙の敵討物への変化と滑稽本の登場
寛政の改革のあと、山東京伝に代表される町人作家たちは作風を大転回させながら戯作者が滑稽本に活路を求めた足跡を追う。
第6回 12月20日(金) 合巻から読本へ、そして人情本の登場
黄表紙は敵討物合巻へと変遷、長編化していき、江戸読本というジャンルも確立し、女性読者のための人情本が登場するまでを概観。
名前 | 棚橋 正博 |
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肩書き | 早稲田大学大学院講師 |
プロフィール | 秋田県生まれ。早稲田大学大学院修了。文学博士(早稲田大学)。著書に『捏造されたヒーロー遠山金四郎』『新編日本古典文学全集 黄表紙・川柳・狂歌』(以上、小学館)、『山東京伝の黄表紙を読む―江戸の経済と社会風俗―』『山東京伝全集』(以上、ぺりかん社)、『江戸のくらし風俗大事典』(柏書房)、『江戸の戯作絵本~黄表紙~』(社会思想社)、『黄表紙総覧』(青裳堂)、『笑いの戯作者十返舎一九』(新典社)、『江戸の道楽』(講談社)、『江戸に花開いた「戯作」文学』(NHK出版)などがある。 |
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