学内講座コード:24222304
この講座について質問する主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス (東京都) ]
講座名:
【ハイブリッド/対面】はじめての空海 わかりやすく、しっかり学ぶ偉人の生涯と真言密教の世界【対面/日本の文化・歴史/世界の文化・歴史/】
申し込み締切:
2024年09月23日 (月) 00:00
開催日時:
2024年10月3日(木)~2024年12月5日(木)/11:00~12:30
入学金:
-
受講料:
33,000円
定員:
30名
講座回数:
10回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
空海は1251年前に生まれ、1189年前に入定しました。その後、空海を超える人物は現れていません。このことは鎌倉仏教の道元も親鸞も日蓮も空海から絶大な影響を受けていた事実から証明できます。それどころか、仏教の生まれ故郷のインドや中継地となった中国、そしてチベットを見渡しても、空海に匹敵する人物は見当たりません。つまり空海は空前絶後なのです。この講座では最新の学説に基づき、その全貌を明らかにします。まず空海が広めた(真言)密教とは何かを学び、次いで生涯をたどりつつ空海が築き上げた高度な理論と史上稀な実践を学びます。もちろん後世への影響や現代的な意味も考察します。レベルが飛び抜けて高いだけに、空海を正しく理解するのはそう簡単ではありませんが、いろいろ工夫を凝らして、できる限りわかりやすく進めます。
【紹介動画】
https://meiji-univ.ap.panopto.com/Panopto/Pages/Viewer.aspx?id=4de4bad3-6108-4349-a947-b1c00023abe7
※本動画は、担当講師が講座の魅力やねらいなどを数分でまとめたものです。お申込みの参考にしてください。
(ストリーミング動画です。通信費は視聴者負担となります。)
【特記事項】
●ハイブリッド講座●
オンライン講座と対面講座を同時に実施する講義形式です。
<ハイブリッド/対面>
教室内で講師が行う対面講義をご受講いただきます。
<ハイブリッド/オンライン>
教室で行われる対面講義をリアルタイムのZoom配信にてご受講いただきます。
お申込みの際は「ハイブリッド/対面」もしくは「ハイブリッド/オンライン」いずれかのページをご確認の上、お手続きをお願いいたします。
※こちらはキャンパス(対面型)で受講希望の方専用の申込ページです。
Zoomによるリアルタイム配信型で受講を希望される方はこちらからお申し込みください。
■申込締切日:9月23日(月)
■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。
■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。
■開講決定後、講座開講日7日前を目途に、受講のご案内を発送します。
※お住まいの地域により、お手元に届くまでお時間を要する場合がありますこと、予めご承知おきください。
※申込期日までに、申込手続(受講料の入金含む)が完了していない方には、受講のご案内を郵送いたしません。但し、申込期日が過ぎた後に申込手続が完了した方には、講座初回日にリバティアカデミー事務局の窓口にて、受講のご案内をお渡しします。なお、申込期日までに受講料のお支払いが完了しない場合は、講座の受講をお断りする場合があります。
【講義概要】
第1回 2024年10月03日(木) 密教とは何か
密教はインドで生まれた仏教という宗教の最終走者でした。開祖のゴータマ・ブッダの教えにくわえ、仏教以外のインド型宗教の様々な要素が複雑に絡み合って誕生した歴史を学びます。
第2回 2024年10月10日(木) 奈良仏教 :玄昉と道鏡
空海が生まれた奈良時代の宗教事情を学びます。特に玄昉と道鏡という二人の密教系の僧侶が、なぜ稀代の悪役にされてしまったのか、解明します。
第3回 2024年10月17日(木) 誕生から出家まで
空海の家系、誕生の地などを最新の学説から確認します。また、なぜ出家したのか、解明します。最初の著作『三教指帰』を読み解き、若き日の修行、そして空海の生涯を決定づけた神秘的な体験の意味に迫ります。
第4回 2024年10月24日(木) 唐への留学
唐に留学した空海は、唐における真言密教の最高権威だった恵果阿闍梨から、唯一の後継者として、インド由来の真言密教のすべてを託されました。それがなぜ可能だったのか、解明します。
第5回 2024年10月31日(木) 帰国と最澄との交友・決裂
帰国後の空海は実は不遇でした。しかしこの不遇の時期に、空海は神護寺で彼独自の真言密教世界を構築していたのです。次いで最澄との交友が始まりましたが、やがて両者は決裂します。その原因が密教に対する見解の相違にあった事実を確認します。
第6回 2024年11月07日(木) 高野山と東寺
空海は修行の聖地としての高野山、現実への窓口としての東寺、というように二つの拠点を持っていました。中心が一つの円ではなく、中心が二つある楕円のような思考形態こそ、空海の特徴だったことを学びます。
第7回 2024年11月14日(木) 真言密教の核心
真言密教の核心は即身成仏、つまり今生きている身体のままで仏に成れるという思想とそれを可能にする修行法です。また世界/自然=仏とも主張します。これらは真言密教の特徴であるとともに、日本古来の思想と不可分の関係にあったことを学びます。
第8回 2024年11月21日(木) 二つの曼荼羅
空海は胎蔵と金剛界という二つの曼荼羅を両立させることで、独自の立場を確立しました。これはインド密教にもチベット密教にも見出せない思想です。この深遠な世界観・宗教観を解明します。
第9回 2024年11月28日(木) 十段階の宗教論
空海は人間の精神的発達を十段階に分けて考察します。空海によれば、絶対神を想定する宗教や思想は幼稚です。この思想を著作の『秘蔵宝鑰』から読み解きます。このような壮大かつ完璧な体系は空海以外の誰も構築できなかったのです。
第10回 2024年12月05日(木) 最後の仕事と後世への影響
空海の最後の仕事は、真言密教の総力を挙げて、自然と人々と国家を平和で豊かにすることでした。そのために企画し実施したのが「後七日御修法」です。また空海の後世への影響は絶大でした。この事実を鎌倉仏教の親鸞・道元・日蓮の思想から確認します。もちろん現代的な意味にも言及します。
【教材】
配付資料
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 正木晃 |
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肩書き | 宗教学者 |
プロフィール | 1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター客員助教授、中京女子大学助教授などを歴任。専門領域は宗教学。日本とチベットの仏教や修験道を中心に、修行における心身の変容、宗教図像学などを研究。また仏教の智恵を現代に再生し利用する各種の企画を立案し実践する。 |
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