【ハイブリッド/対面】「石川日出志　弥生時代を語る」 明治大学博物館 第73回考古学ゼミナール【対面/日本の文化・歴史/】

【講座趣旨】
本学考古学専攻の石川日出志教授は、1987年以来37年にわたって明治大学で教鞭をとり、弥生時代研究のトップランナーとして邁進してこられました。また、今年度からは考古学界最大の学会である日本考古学協会の会長として、大学の枠を超えて学界を牽引する存在となっています。今回の講座では、1974年の明大入学から現在に至るまでの考古学専攻と自身の研究の歩みを振り返りつつ、原点でもある縄文時代から弥生時代にかけての土器研究や再葬墓の探究、近現代史とも位置付けられる日本考古学史から近年手掛けた璽印考古学まで、明治大学における研究のエッセンスを全5回の講座で余すところなく語っていただきます。

【特記事項】
企画協力:明治大学文学部史学地理学科考古学専攻

●ハイブリッド講座●
オンライン講座と対面講座を同時に実施する講義形式です。
<ハイブリッド/対面>
教室内で講師が行う対面講義をご受講いただきます。
<ハイブリッド/オンライン>
教室で行われる対面講義をリアルタイムのZoom配信にてご受講いただきます。

お申込みの際は「ハイブリッド/対面」もしくは「ハイブリッド/オンライン」いずれかのページをご確認の上、お手続きをお願いいたします。

※こちらはキャンパス（対面型）で受講希望の方専用の申込ページです。
Zoomによるリアルタイム配信型で受講を希望される方はこちらからお申し込みください。

■申込締切日：10月1日（火）

■申込に際し、必ず申し込み方法 をご確認ください。

■受講に際し、必ず受講規約をご確認ください。

■開講決定後、講座開講日７日前を目途に、受講のご案内を発送します。
※お住まいの地域により、お手元に届くまでお時間を要する場合がありますこと、予めご承知おきください。
※申込期日までに、申込手続（受講料の入金含む）が完了していない方には、受講のご案内を郵送いたしません。但し、申込期日が過ぎた後に申込手続が完了した方には、講座初回日にリバティアカデミー事務局の窓口にて、受講のご案内をお渡しします。なお、申込期日までに受講料のお支払いが完了しない場合は、講座の受講をお断りする場合があります。

【講義概要】
第1回 2024年10月11日(金) わが考古学を顧みる
高校2年秋に弥生時代遺跡の発掘調査に参加して、私は考古学に嵌まりました。明治大学入学時は旧石器時代を専攻しようと思ったものの、卒業論文や大学院では再び弥生時代に集中するに至ります。それから半世紀、東日本から弥生時代文化を考え続けました。

第2回 2024年10月25日(金) 土器屋―縄文から弥生へ
考古学者にはそれぞれ得意分野がありますが、私は土器屋だと思っています。初めは縄文土器と格闘し、やがて弥生土器に集中し、東日本だけでなく西日本も掘り下げるよう努めました。その方法論は「漢委奴國王」金印の探求にも応用しました。

第3回 2024年11月08日(金) 再葬墓の世界を追う
東日本の弥生時代前半期に、ほぼ完形の壺をまとめて埋設した遺構があり、再葬墓と呼ばれる。師・杉原荘介は再葬墓研究を創始したものの、土器研究だけでした。私が1981年に行った新潟県村尻遺跡の調査が本格的な再葬墓の始まりとなりました。

第4回 2024年11月22日(金) 考古学は近現代史
考古学は遠い過去を探求するものと思われがちですが、じつはその活動は近現代史です。考古学上の定説も、その発想や資料にはさまざまな制約や経緯があります。私は、考古学史も研究テーマの一つとしています。それは自らの土台を確かめるためです。

第5回 2024年12月06日(金) 「漢委奴國王」金印の探求
私は先史考古学者だと思っているので、文字を含む資料は学ぶだけで、自分では研究しないと決めていました。ところが2010年秋、突如金印との格闘が始まります。国宝なのに江戸時代に作られた贋作だという意見があり、その真贋論争に巻き込まれたのです。幸い、２年で後漢代の真印と断定し、今では「璽印考古学」を提唱するまでに至りました。

【教材】
配付資料

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。