学内講座コード:2431G103
この講座について質問する主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
【オンライン】いま、子どもの権利について考える ―子どもの権利条約日本批准30周年・国連採択35周年記念―
申し込み締切:
2024年10月30日 (水) 23:30
開催日時:
2024年11月9日(土)~2024年12月7日(土)/14:00~15:30
入学金:
3,000円
受講料:
10,100円
定員:
50名
講座回数:
4回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座内容】
東京都立大学オープンユニバーシティでは、オンライン スペシャル講座を開講いたします。オンラインならではの特性を活かし、全国の様々な研究者や専門家が登壇し、ユニークかつ興味深い講座を提供します。
今回は、子どもの権利条約日本批准30周年・国連採択35周年を記念し、子どもの権利について考える4回シリーズの講座をお届けします。
主催 東京都立大学 オープンユニバーシティ / 後援 (公財)日本ユニセフ協会
今年は「子どもの権利条約」採択から35周年、そして日本がこの条約を1994年に批准してから30周年の節目の年となります。日本でも、昨年施行された「こども基本法」、また昨年末に閣議決定された「こども大綱」に、「子どもの権利条約」が子ども政策の基盤として明記されました。この条約で定められた子どもたちの権利を守ることが、いま社会に求められているのです。一方で、日本社会での「子どもの権利条約」の認知度は、まだまだ高いとは言えません。
この講座では、「子どもの権利条約」を通して「子どもの権利」とは何かを理解し、日本の子どもたちの現状や課題にも触れながら、子どもの権利を守るということはどういうことか、子どもたちの権利を守ることがなぜ社会に求められているのかなどについて、参加者のみなさまと一緒に考えていきたいと思います。
また、子どもたちが一日の多くの時間を過ごし、その健やかな成長に重要な役割を果たす教育現場における、「子どもの権利」を推進する取り組みとその効果について、実践例も交えながらご紹介いたします。
講座コーディネーターは、貧困・格差研究の第一人者として知られる東京都立大学 人文社会学部 阿部 彩 教授が務めます。特別講師として公益財団法人 日本ユニセフ協会から池田 礼子 先生、早稲田大学から増山 均 先生をお招きし、講座ナビゲーターは本学人文社会学部 竹原 幸太 准教授が務めます。
【講座スケジュール】
第1回 2024年11月09日(土) ⼦どもの権利ってなんだろう -「⼦どもの権利条約」を通して
「⼦どもの権利条約」が1989年に国連で採択されてから今年で35周年。⽇本は1994年にこの条約を批准し、今年で30年を迎えます。昨年は「こども基本法」も施⾏され、⼦どもの権利の推進が社会に求められています。
⼦どもの権利って何だろう?⽇本の⼦どもたちの課題は?⼦どもの権利が守られる社会ってどんなもの?そんな疑問にお答えしながら、「持続可能な社会の担い⼿」と
して未来を担う⼦どもたちの健やかな成⻑を⽀えるために、私たちには何ができるのか、「⼦どもの権利条約」を軸に、参加者の皆さまと考えていきたいと思います。
第2回 2024年11月16日(土) 気晴らし・遊びは⼦どもの権利 -「あそび・遊び」は⼦どもの主食です
⼦どもたちがのんびり遊んでいると、「いつまでも遊んでないで、〇〇しなさい!」ということはありませんか。また、⼦どもの時、そのように⾔われたことがありませんか?⼦どもたちは、いつも、勉強やスポーツなど意味のあることをしているべき
で、無駄な時間を過ごしていると、⼦どもをダメにしてしまうのでしょうか。⼦どもの健康な成⻑・発達にとって、実は「気晴らし」や「遊び」は基本的な権利であり、「あそび・遊び」は⼦どもの主食であることを学び合います。
第3回 2024年11月30日(土) 「⼦どもの権利」の観点から、貧困を考えよう
⽇本の⼦どもの貧困率は11.5%です。約9⼈に1⼈の⼦どもが貧困となります。貧困と⾔うと、⼤学の授業料が払えない、モノを買うことができない、など経済的な困窮を考えがちですが、現在の貧困の恐ろしいところは、そのような⾦銭的困窮が、⼦どものあらゆる権利を侵害するということです。つまり、「権利」はお⾦があるこ
とが前提となっているのです。今回は、このお⾦と権利の関係について説明いたします。
第4回 2024年12月07日(土) あきらめ・無⼒感の蔓延から脱却する⼿⽴てとは︖ -⼦どもの意⾒表明・参加を通じてオーナーシップを育む
今まで、学校・社会のルールを違反すると教師が生徒を指導するのが当然とされてきました。しかし、本当に違反生徒が悪く、ルールに即して指導する教師が善なのでしょうか?ブラック校則の⾒直しなどは、生徒達もルールや学校作りの主体であることを確認する動きであり、改めて⼦どもの権利条約が注目されています。本講義では国内外のユニークな取組みを⼿がかりに、「⼦どもが権利の主体とは、どういうことか︖」を考えてみます。
※アーカイブ配信(録画:7日間限定)視聴も可能です。
【子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)】
世界中すべての子どもたちがもつ人権(権利)を定めた条約です。1989年11月20日、国連総会において採択され、現在196の国・地域が締約しています。子ども(18歳未満の人)が守られる対象であるだけでなく、権利をもつ主体であることを明確にし、子どもがおとなと同じように、ひとりの人間としてもつ様々な権利を認めるとともに、成長の過程にあって保護や配慮が必要な、子どもならではの権利も定めています。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 池田礼子 |
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肩書き | 公益財団法人日本ユニセフ協会 学校事業部 コンサルタント |
プロフィール | |
名前 | 増山均 |
肩書き | 早稲田大学 文学学術院 名誉教授 |
プロフィール | |
名前 | 阿部彩 |
肩書き | 東京都立大学 人文社会学部人間社会学科 教授 兼 子ども・若者貧困研究センター長 |
プロフィール | 海外経済協力基金、国立社会保障・人口問題研究所を経て、2015年より東京都立大学人文社会学部人間社会学科教授。同年に子ども・若者貧困研究センターを立ち上げる。専門は、貧困、社会的排除、公的扶助。著書に、『子どもの貧困』『子どもの貧困II』(岩波書店)、『子どもの貧困と食格差』(共著、大月書店)など。『生活保護の経済分析』(共著、東京大学出版会)にて第51回日経・経済図書文化賞を受賞。 |
名前 | 竹原幸太 |
肩書き | 東京都⽴⼤学 ⼈文社会学部⼈間社会学科 准教授 |
プロフィール | 早稲田⼤学第⼀文学部卒業、同⼤学院文学研究科修⼠号・博⼠号取得。東北公益文科⼤学を経て、2020年より東京都⽴⼤学准教授。2015年第2回守屋研究奨励賞(NPO法⼈刑事司法及び少年司法に関する教育・学術研究推進センター)。著書として、『菊池俊諦の児童保護・児童福祉思想に関する研究』(早稲田⼤学出版部、2015)、『失敗してもいいんだよ-⼦ども文化と少年司法』(本の泉社、2017)、『教育と修復的正義』(成文堂、2018)、『⽴ち直り・甦りの教育福祉学』(成文堂、2022)。その他、論文等多数。 |
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