学内講座コード:2431K003
この講座について質問する主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 飯田橋キャンパス (東京都) ]
講座名:
『源氏物語』の「須磨」を写本から読む ―変体仮名の基礎を学ぶ講座―
申し込み締切:
2024年10月26日 (土) 23:30
開催日時:
2024年11月5日(火)~2024年12月10日(火)/18:30~20:00
入学金:
3,000円
受講料:
15,100円
定員:
15名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座内容】
『源氏物語』は、日本の中古和文(平安時代のやまとことばの文)の代表的な文学です。『源氏物語』は、いまから1000年も前に人間の心理の繊細な描写を散文(韻文〈うた〉ではない文)で実現するという、世界文学史の観点からみても驚異的な到達を成し遂げています。
『源氏物語』は、世界各国の30言語以上に翻訳されている唯一の日本文学であり、人類の至宝というべき文学作品です。
しかし、その『源氏物語』を写本の原文で読み解くという行為は、日本国内の大学でも行われることが希少になってきました。草書体を読み解く力は日本文化の伝統のひとつとして守り伝えていきたいと思います。
本講座は、『源氏物語』を原典(写本)で読めるように、「須磨」の写本(影印)をテキストとして、変体仮名(現在の仮名とは異なる漢字字源の仮名)の読解の基礎を学ぶ講座です。受講者の努力次第で、草書体の変体仮名は6カ月くらいでかなり読めるようになりますが、本講座はそのための基礎的な読解力の養成をします。
受講される方のご要望をうかがいながら、適宜、講座の内容を調整します。
【講座スケジュール】
第1回 2024年11月05日(火) 源氏物語の成立と構成、源氏物語の本文、仮名の歴史。
第2回 2024年11月12日(火) 平仮名の字源と変体仮名の読み方(1)
第3回 2024年11月19日(火) 平仮名の字源と変体仮名の読み方(2)
第4回 2024年11月26日(火) 平仮名の字源と変体仮名の読み方(3)
第5回 2024年12月03日(火) 演習(1)
第6回 2024年12月10日(火) 演習(2)
【教科書・参考書】
教科書のテキストとして影印のコピーを配布します。草書体を読解するための参考資料も配付します。講座の進み具合によっては古語辞典を使用します。古語辞典は紙の辞典を推奨しますが、電子辞書の古語辞典でも良いです。
仮名の通史の参考書としては、小松茂美(1968)『かな―その成立と変遷』(岩波新書)をお勧めします。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 浅川哲也 |
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肩書き | 東京都立大学 人文社会学部 人間社会学科 日本語教育学教室 教授 |
プロフィール | 1964年、長野県生まれ。専門は日本語学・国語教育。國學院大學大学院博士課程修了、博士(文学)。明星大学通信制大学院修士課程修了、修士(教育学)。2006年に首都大学東京准教授、2018年に首都大学東京教授、2020年に東京都立大学教授。 研究テーマは、日本語の話し言葉の歴史的研究、現代日本語の歴史的研究、未来言語学(日本語のディストピア)の研究。 著書:『知らなかった!日本語の歴史』(東京書籍)、『歴史的変化から理解する現代日本語文法』(おうふう) ほか論文多数。 |
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