学内講座コード:24B1600038
この講座について質問する主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
戦前期日本のポスターに見るモダンライフ【対面講座】 明治末~戦前期の時代を読み解く
申し込み締切:
2024年12月25日 (水) 23:30
開催日時:
1月11日(土)、 1月25日(土)、 2月 8日(土)、 2月22日(土)、 3月 8日(土)/14:00~15:30
入学金:
-
受講料:
10,000円
定員:
30名
講座回数:
5回
講座区分:
後期
その他:
9000(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
日本におけるポスターの歴史は、19世紀後半に海外から物理的にもたらされたことによって幕が開きました。ただし、その製作が国内で本格化するのは、ポスター製作に用いられる石版印刷術が、民間に開放された1874年以降であり、今年はちょうどそれから150年目の節目の年に当たります。この講座は、各時代を読み解く一級の資料でもあるポスターを用いて、明治末から昭和戦前期のモダンライフを概観します。毎回、色鮮やかな戦前期のポスターを見ながら学ぶ楽しい講座です。
【講座スケジュール】
第1回 1月11日(土) <主題の変化>
詳細:戦前期の日本製ポスターは、圧倒的に女性を主題としたものが多く、商業ポスターにおいては約9割に、何らかの女性が登場します。しかしそれらを時系列順に並べて概観すると、彼女たちの職業や属性、ファッションなどが変化していることに気づきます。「時代の女神」の変遷を見ていきます。
第2回 1月25日(土) <翻案と創造>
詳細:日本のポスターは歴史的に、外国作品の影響を受けて発展してきました。当時「図案家」と呼ばれたポスター用原画を専門的に描く人々は、外国のデザイン専門誌や婦人向け雑誌に掲載された作品を参照し、国内で流通していた絵葉書や各種雑誌に掲載された写真なども活用してきました。それらとポスターの関係について解説します。
第3回 2月 8日(土) <娯楽と旅行>
詳細:戦前期も時代を経るにしたがって、決まった給与と休みがもらえるサラリーマンが増加、「新中間層」と呼ばれた彼らは、新たな文化や経済の担い手として存在感を増していきました。彼らが楽しんだレコードや映画の鑑賞、ラジオの聴取、スポーツ観戦、国内外の観光等の実態を、ポスターで振り返ります。
第4回 2月22日(土) <食の広がり>
詳細:開国以降の日本の食は、外国との貿易や文化の受容によって、大きく様変わりしましたが、そのような新たな味覚を紹介・普及させる手段として、ポスターは積極的に用いられました。ただし、食が豊かになるためには、関連技術の発達や流通の変化も不可欠です。食の持つ多面性や広がりを、ポスターから紐解いていきます。
第5回 3月 8日(土) <戦争>
詳細:日本は1931年の満洲事変の勃発を契機として、1945年の終戦に至る長い十五年戦争期に突入しました。この期間に製作されたプロパガンダ・ポスターは、公開される機会が極端に少ないものの、当時の時代状況を物語る一級の資料です。戦時期に製作されたポスターの特徴と、その変化について幅広く紹介します。
【教材】
なし
※講師の判断でプリント等を配布することがございます。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 田島 奈都子 |
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肩書き | 青梅市立美術館 学芸員 |
プロフィール | 東京都出身、現在は青梅市立美術館に学芸員として勤務。専門は1890~1945年までの日本製ポスター。主な著書として『プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争 135枚が映し出す真実』(勉誠出版、2016年)、『明治・大正・昭和初期 日本ポスター史大図鑑』(国書刊行会、2019年)、『ポスター万歳 百窃百笑』(文生書院、2022年)、『戦前期日本のポスター ―広告宣伝と美術の間で揺れた50年―』(吉川弘文館、2023年)、『百花繚乱の美人画ポスター』(芸術新聞社、2024年)がある。 |
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