学内講座コード:24B1600020
この講座について質問する主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
考古学が描きだすヤマタイ国時代の列島の姿 Ⅷ【対面講座】 最新発掘情報による古代史像再考 2024
申し込み締切:
2024年10月19日 (土) 23:30
開催日時:
11月 2日(土)、11月 9日(土)、11月16日(土)、11月30日(土)、12月 7日(土)/15:30~17:00
入学金:
-
受講料:
9,000円
定員:
18名
講座回数:
5回
講座区分:
後期
その他:
8100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
日本列島の弥生時代の後期(紀元2~3世紀頃)の様子を記した『魏志倭人伝』には、邪馬台国の女王・卑弥呼の存在、「倭国大乱」の記載、中国王朝との交渉や隣国・狗奴国との対立の様子などが記されています。続く4世紀には奈良盆地を中心に巨大な前方後円墳の築造が開始され、ほどなく列島各地に波及しました。この間の歴史の動きは、国家形成という重要な事柄にかかわるもので、いわゆるヤマタイ国論争・ヤマト政権成立にかかる議論は多くのひとの関心を惹きつけています。近年、全国で大規模な遺跡調査が進展し、その成果は新聞やテレビを賑やかす様な「発見」にとどまらず、新たな研究成果も明らかにされています。
本講座では文化財の調査・研究の最先端で活躍する新進気鋭の研究者により、最新の研究成果や分析法によって新たな列島史の可能性について初めての方にもわかりやすく説明します。特に本年は、近畿地方や東海地方と列島東部の関係性に焦点をしぼり、「列島東部の古墳の始まりと交流」の問題を取り上げます。列島史の多様性に光をあて、「常識的な日本史像」について再考を迫ります。
【講座スケジュール】
第1回11月 2日(土) 東アジア世界における東日本初期農耕社会の特質【寺前 直人】
詳細:弥生時代以降における日本列島の文明化は、北部九州地域や近畿地方中部の様相に注目が集まりがちですが、東日本にも文明社会との交流をうかがわせる資料が近年多く見つかっています。中国文明の周縁地である東日本からの視点で、紀元前一千年紀後半から紀元一千年紀前半における文明の拡張とそれへの抵抗の具体像を論じます。
第2回11月 9日(土) 初期前方後方墳の展開と地域開発【木村 聡】
詳細:東日本最古級の前方後方墳である沼津市の高尾山古墳は、当初は道路建設によって記録保存される予定であったことから、主体部までも含む全面的な調査が実施されました。本講座では高尾山古墳の調査成果とともに近年研究蓄積が進む東駿河・伊豆の古墳時代前期の様相を概観しつつ、列島東部に展開した初期前方後方墳との共通性等を探ります。
第3回11月16日(土) 古墳時代前期の物流とネットワーク【小林 健ニ】
詳細:原東海道と原東山道をつなぐ交通の要衝であった甲府盆地では、早くから石製品や鉄製品、馬など様々な先進的な文物を入手する一方、独自の製作や供給を掌握していた可能性があります。甲斐銚子塚古墳出現の背景を中心に、従来の定説的な見解を再考し、古墳時代前期前方後円墳とヤマト王権との関係性や地域社会について考えます。
第4回11月30日(土) 弥生~古墳の海上交流 -海人の活躍-【杉山 浩平】
詳細:弥生~古墳時代の海を介した東西交通を中心に取り上げます。遠く近畿地方から色々な物資が運ばれた小田原市の中里遺跡や三宅島のココマ遺跡で製作されたアクセサリーなどを紹介しつつ、水田稲作という陸上の生活に基盤を置く弥生・古墳時代に海人(海洋民)がどのような活動をしていたのか、彼らの存在は弥生時代の社会にとってどのような存在だったのか概説します。
第5回12月 7日(土) 列島東部の東西交流とは【西川 修一】
詳細:弥生~古墳時代には、農耕社会の成立以降、近畿勢力と北部九州勢力の相克、さらには政治支配の東遷、ときには「東征」として語られてきましたが、もっと多角的に分析する必要があります。列島史を眺望する視座を、もっと広域の北方・南島まで広げ、古墳出現の要因について新しい視角から概説します。
【教材】
あり(資料配布または参考程度)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 寺前 直人 |
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肩書き | 駒沢大学文学部教授 |
プロフィール | |
名前 | 木村 聡 |
肩書き | 沼津市教育委員会 |
プロフィール | |
名前 | 小林 健二 |
肩書き | 山梨県埋蔵文化財センター調査研究課長 |
プロフィール | |
名前 | 杉山 浩平 |
肩書き | 東京大学 大学院総合文化研究科 特任研究員 |
プロフィール | |
名前 | 西川 修一 |
肩書き | 日本考古学協会員 |
プロフィール |
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