学内講座コード:330518
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
イエス時代のユダヤ教思想
申し込み締切:
2024年10月07日 (月) 17:00
開催日時:
10月 8日(火)〜11月26日(火)/15:05~16:35
入学金:
-
受講料:
27,324円
定員:
24名
講座回数:
8回
講座区分:
後期
その他:
会員受講料: 23,760円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・聖書を共有する2つの一神教、ラビ・ユダヤ教とキリスト教の成立とその思想への理解を深める。
・2つの一神教が胎動する激動の古代ユダヤ史とはどんな時代かを知る。
・ユダヤとギリシアとローマの3つの文化の重層化への視点を身につける。
【講義概要】
この講義では、キリスト教的な時代区分―旧約時代・中間時代・新約時代―を使わない。イエスが活動した時代のユダヤは、既にギリシア文化の影響下で300年を経過し、ローマ支配下に入って100年近くを経ているので、ユダヤ教とキリスト教に共有された特徴を考えるために、3つの異なる文化の重層性に注意する必要がある。ローマの地中海征服の時代に、ヘロデとイエスが登場し、その50年後には、ローマとの大戦争でユダヤ国家は崩壊する。ユダヤ社会は史上まれな危機の時代を経験し、その中で生まれた多様な思想から二つの一神教が成立する。その歴史的展開と一神教の成立、とくに、ユダヤ教とキリスト教の共通点と違いを明らかにしたい。
【各回の講義予定】
第1回 2024/10/ 8(火) イエス時代の文化的背景を考える
第2回 2024/10/15(火) ローマ直接統治下のユダヤ社会
第3回 2024/10/22(火) パリサイ派による律法主義の考え方の登場
第4回 2024/10/29(火) ナザレ人イエスとは何者か
第5回 2024/11/ 5(火) ユダヤ教はいつ神殿供儀の宗教から律法主義の宗教に変化するか
第6回 2024/11/12(火) ローマの5賢帝時代になぜユダヤとの間で大戦争が繰り返されたのか
第7回 2024/11/19(火) ラビによる口伝トーラーの編纂の意義:
第8回 2024/11/26(火) 中東・東地中海における一神教の展開
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は12月3日(火)を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 市川 裕 |
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肩書き | 東京大学名誉教授 |
プロフィール | 法学を学んだ後、一生の仕事として聖書研究を志し宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のユダヤ教に強く惹かれ、ヘブライ大学に留学し律法研究に取り組む。現地のシナゴーグで1年間毎朝の礼拝に出て感銘を受ける。著書に『ユダヤ教の精神構造』、『ユダヤ的叡智の系譜』(ともに東京大学出版会)、『ユダヤ人とユダヤ教』(岩波新書)など。他に、神話学者の松村一男氏と監訳したJ・リュプケ著『パンテオン―新たな古代ローマ宗教史』東京大学出版会2024。 |
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