学内講座コード:330127
この講座について質問する主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
近代小説の「読み方」―謎(しかけ)から読み解く近現代小説 村上春樹、夏目漱石、芥川龍之介、宮澤賢治、太宰治、川端康成
申し込み締切:
2024年10月15日 (火) 17:00
開催日時:
10月16日(水)〜11月20日(水)/10:40~12:10
入学金:
-
受講料:
20,493円
定員:
24名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
会員受講料: 17,820円(入会金は8,000円(税込))
補足:
-
【目標】
・小説の中にある〈謎〉や〈しかけ〉を見つける力を身につける。
・〈謎〉や〈しかけ〉の解き方についての理解を深める。
・新たな世界の捉え方(世界観)についての理解を深める。
【講義概要】
この講義では近代小説を読むことを通して、普段の私たちの見方とはまた別の仕方で世界を捉えることができるようになることを目指します。優れた近代小説は往々にして〈謎〉として現れ、そうであるが故に「何を言いたいのか分からない」といった感慨を私たちに与えるように思えますが、その一方で「理由は分からないけれど何かいい」と思わせるようなものにもなっているのではないでしょうか。では、その良さとは一体何なのか。本講義ではその源となっている〈謎〉や〈しかけ〉を解くことで、その良さを理解してもらうと同時に自分の世界の捉え方が日常的なものとはまた違った見え方に変化しているということを体験してもらえたらと思っています。
【各回の講義予定】
第1回 2024/10/16(水) 村上春樹「鏡」ー「「僕」でありながら「僕」ではない「僕」」とは何かー
第2回 2024/10/23(水) 夏目漱石『夢十夜』「第一夜」ー「自分」は百年後に女と逢うことができたのかー
第3回 2024/10/30(水) 芥川龍之介「羅生門」ー作品の末尾「下人の行方は誰も知らない」とは何を意味するのかー
第4回 2024/11/ 6(水) 宮澤賢治「注文の多い料理店」ー死んでしまった二疋の犬が二人の紳士を助ける意味とはー
第5回 2024/11/13(水) 太宰治「嘘」ーどこまでが嘘でどこからが真実かー
第6回 2024/11/20(水) 川端康成「水月」ー作品末尾、後の夫との子供が「前夫に似ていたらどうしましょう」と語られるのはなぜかー
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は11月27日を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 相沢 毅彦 |
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肩書き | 早稲田大学高等学院教諭 |
プロフィール | 専門は近現代文学研究、現代文学理論。これまで勤務校では村上春樹、夏目漱石、森鷗外、芥川龍之介、志賀直哉、中島敦、宮沢賢治、川端康成、太宰治、三島由紀夫、あまんきみこ等の作品を扱ってきた。また、宮崎駿『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』、新海誠『君の名は。』、『すずめの戸締り』、ウォシャウスキー兄弟『マトリックス』、サン=テグジュペリ『星の王子さま』等の解説も行う。2009年から現職。2014年には文学理論研究のためパリ第七大学にビジター研究員として1年間在籍。共著として『可能性としてのリテラシー教育』、『〈教室〉の中の村上春樹』、『第三項理論が拓く文学研究/文学教育 高等学校』などがある。 |
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