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講座詳細情報

申し込み締切日:2020-01-29 / 世界史 / 学内講座コード:340301

「人種問題」から知るアメリカ

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
1月31日(金)~ 2月28日(金)
講座回数
5回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
14,850円
定員
24
その他
ビジター価格 17,077円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

講座詳細

【目標】
・アメリカ社会の基底をなす「人種問題」を先住民インディアンと黒人を取り上げて学ぶ。
・19世紀の先住民インディアンの「強制移住」と1863年の奴隷解放令と、その後のかれらの運命をたどる。
・先住民指導者の大統領宛書簡・資料、「アメリカの黒人」の記録・文学作品を通して全体像を探る。

【講義概要】
コロンブスが「発見」したアメリカ大陸は、ヨーロッパ植民者が望んだ無人の大陸ではありませんでした。1620年、メイフラワー号でやってきたかれらは、「聖書か弾丸か」と標榜し、実は共生より絶滅政策を取ろうとしました。18世紀の指導者フランクリンもしかり。19世紀末の写真家エドワード・カーティスは先住民をやがては消え行く民族として写真に収めています。けれどもかれらは生き延びました。1924年にアメリカ市民権が与えられ、アメリカ社会に同化していくかたわら部族の伝統の継承が困難になります。いっぽう、奴隷の身分から解放された「アメリカの黒人」は、憲法修正条項によりアメリカ市民になったはずでしたが、ジム・クロウ法と呼ばれる差別法により、選挙権が剥奪され、白人と同等にはなりませんでした。先祖に黒人の血が一滴でも入っていたら黒人と見なされ差別されるアメリカ社会で、20世紀の半ば過ぎまで、「パッシング」という白人になりすます黒人が多くあらわれ、その苦悩は文学作品に描かれています。アメリカ社会の差別の構造の中でとりわけ黒人と先住民は「デゥニズン(二等市民)」扱いをされてきました。21世紀になってもその差別の構造はなくなっていません。かれらの存在を歴史的に概観することは今日のアメリカ社会をより深く理解することにつながるでしょう。

【各回の講義予定】
第1回 2020/ 1/31(金) 「ポカホンタス」伝説:ヨーロッパ人は先住民インディアンを「高貴な野蛮人」として理想化したが、いっぽうでは森に住むサタン(悪魔)と見なした。今日、地名などに残る部族の痕跡を見る。
第2回 2020/ 2/ 7(金) 土地概念:その相違が白人との軋轢の根底にあるが、19世紀前半、「涙の道」と呼ばれた強制移住と大陸制覇のアメリカン・エンパイア主義、「明白なる運命」について学ぶ。
第3回 2020/ 2/14(金) アメリカ・インディアン・ルネサンス:同化政策により教育を受けた先住民インディアンの英語文学を紹介する。
第4回 2020/ 2/21(金) 奴隷から自由民へ:19世紀の奴隷解放運動とリンカン大統領による奴隷解放令、ナット・ターナーの奴隷の反乱の意味を探る。スレイヴ・ナラティヴ(奴隷物語)を読む。
第5回 2020/ 2/28(金) 「アメリカの黒人」の誕生:「アメリカの黒人」とは何か。アフリカン・アメリカンの作家トニ・モリスン(1931-2019)の文学と思想を探り、最後の論考『「他者」の起源』(2017)を読む。

備考

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 荒 このみ
肩書き 東京外国語大学名誉教授
プロフィール 1946年生まれ。お茶の水女子大学卒業、東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。アメリカ文学・文化専攻。著書『マルコムX』(岩波新書)、訳書『風と共に去りぬ』全6巻(岩波文庫)、『「他者」の起源』(集英社新書)など。文学作品の精読によるアメリカ社会を知る大切さを感じている。
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