学内講座コード:330305
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主催:
早稲田大学エクステンションセンター [ 早稲田大学エクステンションセンター 中野校 (東京都) ]
講座名:
ナチズム犯罪加害者の研究 ― 彼らは普通の人々だったのか
申し込み締切:
2018年10月17日 (水) 23:30
開催日時:
10月19日(金)~11月16日(金)/13:00~14:30
入学金:
8,000円
受講料:
11,664円
定員:
40
講座回数:
4回
講座区分:
後期
その他:
ビジター価格 13,413円
補足:
-
【目標】
人間とは何か ― この遠大な問に対するとき、抽象的で哲学的な探りだけで立ち向かうことは困難である。そこには何らかの具体的な参照軸が必要となる。本講座では、ナチズム犯罪加害者という恰好の参照軸を置いて、彼らが本当に「普通の人々」であったのか、ホロコーストは単なる「悪の平凡さ」であったのか、あるいはそうした理解で果たしてよいのか、などの問いかけを通じながら、人間とは何か、悪とは何か、道徳とは何か、などを改めて考える。
【講義概要】
人類史上まれに見るホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)は、いったいどのような人々によって実行に移され、間断なく遂行され、推計600万人ともいわれる犠牲者を出すに至ったのか。こうした大量殺人は特殊なことなどではなく、果して普通のことだったのか?また、その加害者も「普通の人々」だったのか?ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントのいうように、それは「悪の平凡さ」に過ぎなかったのか?
本講座では、こうした極めて基本的な問題を意識しつつ、目標に掲げたような人間研究の一つを目指したい。
【各回の講義予定】
第1回 2018/10/19(金) ナチズム犯罪などの加害者の定義、範囲、人物、研究の歴史
第2回 2018/10/26(金) ホロコースト遂行の最高責任者ハインリヒ・ヒムラー?二重道徳
第3回 2018/11/ 9(金) ユダヤ人大量移送の責任者アドルフ・アイヒマン 机上の殺人者
第4回 2018/11/16(金) 絶滅収容所長フランツ・シュタングル 現場指揮者
【テキスト・参考図書】
参考図書
『アイヒマン調書』(岩波現代文庫)(ISBN:978-4006003678)
『人間の暗闇』(岩波書店)(ISBN:978-4000242394)
『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅(上)(下)』(柏書房)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 小俣 和一郎 |
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肩書き | 精神科医、精神医学史家 |
プロフィール | 1950年生まれ。医学博士。ミュンヘン大学精神病院、上野メンタル・クリニック院長を経て現職。『ナチスもう一つの大罪』(人文書院)、『精神医学とナチズム』(講談社)、『精神病院の起源』(太田出版)、『検証 人体実験』(第三文明社)、『精神医学の歴史』(第三文明社)、『異常とは何か』(講談社)等著書多数。 |
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