学内講座コード:20210703
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主催:
清泉女子大学 [ 清泉ラファエラ・アカデミア (東京都) ]
講座名:
三国史の世界 歴史から文学へ 付録「卑弥呼の事」
申し込み締切:
2021年12月10日 (金) 23:30
開催日時:
11/13,11/20,12/11/10:55~12:25
入学金:
-
受講料:
7,200円
定員:
30
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
補足:
-
日本で親しまれている《三国志》とは、通常、小説としての『三国志演義』であり、14世紀中頃の羅貫中の著。もうひとつ、歴史上の三国時代の、歴史の記録として編纂された『三国志』があり、著者は3世紀末の陳寿。この関係は、後者の知識人の綿密な記録としての歴史の出来事が、約千年をかけて、前者の庶民の娯楽感覚を満足させる文学作品に変身した。その変化の見事さを著名な場面の記述を比較して楽しみたい。また、日本では、吉川英治の歴史小説『三国志』が最も親しまれている。日本古代の女王卑弥呼は、この『三国志』に登場し、三国(魏・呉・蜀)の外交に一定の役割を果たしている。これらにも触れてみたい。
11/13 劉備と関羽と張飛の出会いと団結を誓う場面を「桃園の誓い」というが、その終生の盟約の場面を取り上げ、三人の人間描写と当時の「任侠的結合」を取り上げる。
11/20 「赤壁の戦い」。史実と文学的描写を比較してみる。主に、諸葛孔明と曹操の活躍を取り上げる。脇役として、呉の司令官・周瑜も文学的物語としては重要な役割を果たす。
12/11 蜀の皇帝劉備は嗣子劉禅を孔明に託して崩ず。孔明は宿敵魏を討つ軍備を整え、以後7年に及ぶ戦いに入る。出陣の際孔明は、先帝の思いを劉禅に伝え自覚を求める「出師の表」を残す。名文を味わい孔明の真心に触れよう。
テキスト:必要に応じてプリントを配布
名前 | 春日井 明 |
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肩書き | 清泉女子大学名誉教授 |
プロフィール |
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