学内講座コード:”2141G004
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
リアルとリアリティ CG・VR・デジタル映像空間の制作技術とその魅力
申し込み締切:
2022年02月18日 (金) 23:30
開催日時:
2月19日(土)/13:30~15:00
入学金:
3,000円
受講料:
3,000円
定員:
20
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
生物は、環境によって行動や判断が長い時間を経て変化して行く事は、進化として広く知られた現象です。人間が持つ様々な器官(視覚、脳)も、その例外では有りません。
人間の顔は、多くの場合「鼻」を頂点とし凸の形状を成しています。そのために、面白い現象が起きます。例えば、薄いプラスチックで出来たヒーローのお面は、ヒーローの顔が描かれた表面は、凸形状をしています。もちろん、お面の内側、つまり顔に当たる裏面は凹形状をしています。ところが、このお面を回転する台に立てて乗せ、回転台を回すと何と、ヒーローの顔が描かれた表面がこちらを向いている時だけでは無く、顔に当たる裏面がこちらを向いている時も、お面の表面の形状は凸形状に見えるのです。
これは「ホロウマスク錯視」として知られる現象です。人間は長い期間、凸の顔を見続けて来たので、凹の顔は無いと判断します。人間の感覚では、こうした物理的な事実とは異なる現象が置きます。こうした人間の持つ勘違いに名前を付けます。物理的な真実や事実「リアル」に対して、人間が感じる真実や事実の事を「リアリティ」と呼ぶ事にします。つまり、本講座の「リアリティ」とは、人間が感じている(感じたいと思っている)事実の事です。
CGでは、光源から照射された光が、物体に当たる事によって反射し、目やカメラに届いてその物体が見えるという物理的な仕組みを、数式によってコンピュータ・ソフトウエア化したものです。つまり、コンピュータの中で現実の光の世界をシミュレーションする事によって、画像を創り出す仕組みです。CGの初期には、世界で知られた光学的な数式を、どんどんソフトウエア化する事によって、CGの創り出す映像は、どんどん真実に近づいていきました。ところが、ある時点から、物理学的に正確に表現すればする程、何だか本物から遠ざかった、ウソっぽい映像が出力される場合も表れるようになりました。
本講座では、人間の感覚が作り出すリアリティに近づくために、我々が日々行っている映像制作技術上の工夫と、それらが創り出す映像世界の魅力について触れたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 02-19 13:30~15:00
※本講座はアーカイブ(録画)配信は行いません。予めご了承ください。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 今間 俊博 |
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肩書き | 東京都立大学システムデザイン学部 教授 |
プロフィール | 博士(学術)。 日本初のCGプロダクション「JCGL」の立ち上げに参画し、多くのCG作品の制作に携わる。デザイナーズCADの開発に従事。その後(株)イマジカ入社。インターネット事業NOMADの立ち上げに参画する。コンピュータの技術畑出身でありながら、早くからコンピュータ・アート分野への融合に取り組んだ。 2010年より東京都立大学教授。 著作に『CG入門セミナー』『CG基礎セミナー』など。 |
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