学内講座コード:”2121Z101
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主催:
東京都立大学オープンユニバーシティ [ 東京都立大学 オンライン講座 (オンライン) ]
講座名:
アルツハイマー病発症の原因に迫る ~ショウジョウバエ モデルによる最先端研究成果~
申し込み締切:
2021年09月01日 (水) 23:30
開催日時:
9月11日(土)/14:00~16:00
入学金:
-
受講料:
1,000円
定員:
30名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
アルツハイマー病発症の原因に迫る
~ショウジョウバエ モデルによる最先端研究成果~
日本では2019年時点で80歳以上の4人に1人が認知症であり、そのほとんどがアルツハイマー型認知症だと言われています。世界では今5000万人くらい患者がいて、このままいけば2050年には患者数が1億人を超えてしまうかもしれません。医学が進歩して寿命が延びたとしても、脳の機能が正常に働き続けなければ、幸せに生きることは難しいでしょう。世界中の研究者が力を合わせ、アルツハイマー病に対抗する必要に迫られているのです。
アルツハイマー病になると、脳の情報処理を担う細胞が、次々と死んでしまいます。これまでに、アルツハイマー病の脳の中には特有のタンパク質(タウ)がたまり、それが脳細胞を殺してしまうことまではわかっています。そこで、なぜタウがたまるのか、どうしたらたまらなくなるのかを、私たちは研究しています。それがわかれば、脳の細胞死を止めることができると考えられるからです。
なぜアルツハイマー病になるかは、いまだに解明されていません。家族に発病歴がなくてもかかることから、単純な遺伝性の病気ではありません。この複雑なアルツハイマー病のメカニズムの研究には、ショウジョウバエが役に立ちます。ショウジョウバエは、小さいけれど立派な脳を持ち、学習・記憶などの脳の高次機能の解析にも使われます。遺伝の点でもヒトと似ていて、遺伝子疾患の原因となる遺伝子の70%以上はヒトと同じものを持っています。また寿命は2ヶ月ほどと短く、老化の研究には非常に適しています。
そのショウジョウバエの脳にヒトのタンパク質を入れてアルツハイマー病を発病させます。発病したハエは記憶障がいを起こし、動きに異変が生じます。そのハエにどういう薬を与えたら症状が治まるか、どういう遺伝子操作をすればいいかを調べることで、アルツハイマー病の発症メカニズムの手がかりが得られ、治療法の開発に役立っていくのです。
今回の講座では、ショウジョウバエを研究モデルに使った最新の研究成果を、皆さんにお伝えしようと思います。
【講座スケジュール】
第1回 09/11 14:00~16:00
プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。
単位数:0単位
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 安藤 香奈絵 |
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肩書き | 東京都立大学理学部生命科学科 准教授 |
プロフィール | 1996年東京大学薬学部卒業、同大学院薬学系研究科修了、博士(薬学)。米国コールドスプリングハーバー研究所を経て、2006年からトマスジェファーソン大学神経学科准教授、2014年東京都立大学理学部生命科学科准教授。薬学部でのアルツハイマー病研究から始まり、現在はより広く神経科学・分子生物学を研究。 2020年には研究成果「アルツハイマー病の発症に関わる神経細胞死のメカニズムを解明」が国際科学ニュースサイトEurekAlert!で年間閲覧数が第9位。本年1月には、脳の老化と寿命に関わるメカニズムを発表し、話題になっている。 |
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