学内講座コード:301061b
この講座について質問する※現在、この講座の申し込みは
行っていません。
主催:
武蔵野大学 社会響創センター事務課 [ 武蔵野大学 三鷹サテライト教室 (東京都) ]
講座名:
漱石前期三部作『三四郎』についての断想―美禰子の純粋― 連続講座【夏目漱石生誕150年記念】第2弾
申し込み締切:
2018年05月24日 (木) 23:30
開催日時:
5月25日(金)/13:00~14:30
入学金:
-
受講料:
1,500円
定員:
20名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
【講座内容】
三四郎の人生に、一瞬、汽車に轢死する女がよぎります。突然現れ、突然消える、この何処にも行くところのない女は、どういう意味を持つのでしょう。漱石の作品系列の中で、この女は、思いの外に長い射程を持っているのかも知れません。
第五章の美禰子と野々宮の議論の中に、「空中飛行器」の話題があります。二人の意見は氷炭相容れないわけですが、そこに美禰子の自己の人生への願いが、率直に現れています。しかし、その願いを(結果として)実現しようとした行為は、上野の展覧会で、三四郎と絵を見て廻る場面
に無残な結末を迎えます。
教会の前で、美禰子は三四郎に呟くように唱えます。われは我が咎を知る。我が罪は常に我が前にあり。詩篇51の一節です。罪とは何なのでしょう。そんなことも考えてみたいと思います。
※『三四郎』について。予め読んで頂いていた方がいいし、又、お持ちであれば、持参してくださった方が便宜でしょう。どのような版でも構いません。まだお持ちでない方には、集英社文庫『三四郎』(350円+税)をお勧めします。比較的読みやすいし、他より安いと思います。むろん、手ぶらでも構いません。
* 全講座(7 回)お申込み9,000 円(全7 回)
*お好みの講座を選んでお申込み 1,500円(1講座につき)
【講座スケジュール】
第1回 5月25日(金)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 千石 隆志 |
---|---|
肩書き | 元本学非常勤講師 |
プロフィール | 1945年、満州ハルビンにて生を享く。 早稲田大学文学部、日本文学科修士課程修了。 元早稲田大学高等学院・教諭。2004年度の1年間、ロンドン大学のアカデミック・ビジターとしてロンドンに滞在。 著書に、『芥川龍之介覚え書き』、『漱石論考』(共著)。 『ぼつちやん事典』(2014年)の執筆に参加。 その他、漱石論を中心に論文多数。 |
© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.