学内講座コード:18220048
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主催:
明治大学リバティアカデミー [ 明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス (東京都) ]
講座名:
「文化」から見る中国史 「中国」を生み出した基の時代
申し込み締切:
2018年09月26日 (水) 23:30
開催日時:
10月 4日(木)、10月18日(木)、11月 8日(木)、11月15日(木)、11月29日(木)、12月13日(木)/13:00~14:30
入学金:
3,000円
受講料:
14,000円
定員:
50名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
補足:
-
【講座趣旨】
中国は現在、歴史上かつてないレベルで急激な膨張、肥大化を続けています。この国はいったいどう変わっていくか。私たちはこの現実をきちんと見極めるために、改めて中国史を見直し、その本質を理解することが求められています。
そうした問題意識のもと、本講座では従来とはちがう立場、「文化」という視座から中国史に踏みこみます。「文化」というとすぐに、文学や美術や宗教などの領域を思い浮かべますが、本講座はそうしたところに限定せず、人類が歴史上にのこした「営み」や足跡すべてを「文化的所産」とみなし、総合的で骨太、そして縦横に広がる中国史像の構築を目指します。今期はまず、「中国」的世界を生み出した基盤を歴史的、生態的、かつ文明論的に整理を試みます。
【特記事項】
写真:中国新石器時代の彩文土器
【講義概要】
第1回 10月 4日(木) 中国文化史・総論
中国・東アジアの歴史を「文化」の視座から概観し、近代日本を代表する東洋史家・内藤湖南の中国文化論におよぶ。
第2回 10月18日(木) 中国・東アジアの地理と地勢、あわせて東西文化基盤の比較
中国の歴史を生み出した地理的地勢的構造を整理し、東アジアと西アジアの文化的対比も試みる。
第3回 11月 8日(木) 先史時代の概観と原人(旧石器時代人)
黄土地帯や黄河の成り立ち、そこに確認された原人(藍田原人や北京原人)の生活様態などを考察する。
第4回 11月15日(木) 新石器時代の到来と新人(ホモサピエンス)
旧石器から新石器への移行は人類史上最大の転換期である。その結果、中国の地ではどのような社会や文化が生み出されたかを考える。
第5回 11月29日(木) 彩陶文化から黒陶文化へ
彩文土器(彩陶。仰韶文化)から黒色土器(黒陶。龍山文化)への移行を通じ、文化の質の深化と変容を明らかにする。
第6回 12月13日(木) 江南・河姆渡(かぼと)文化の実相と良渚(りょうちょ)文化
従来、文化不毛の地とされた江南地域、そこから新発見された稲作新石器文化の意義とその展開(良渚文化)に迫る。
【教材】
配付資料
名前 | 氣賀澤 保規 |
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肩書き | 元明治大学文学部教授・博士(文学)、明治大学東アジア石刻文物研究所所長、(公財)東洋文庫研究員 |
プロフィール | 京都大学文学部卒業。同大学院修了。1995年より現職。専門は、中国魏晋南北朝から隋唐時代にかけての政治社会文化史。主著に『府兵制の研究』(同朋舎、明治大学学術奨励賞受賞)、『則天武后』(白帝社)、『中国の歴史12、絢爛たる世界帝国 隋唐時代』(講談社)、『遣隋使がみた風景』(八木書店)「中国中世仏教石刻の研究」(勉誠出版)など。 |
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