学内講座コード:20A1601200
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
中国―矛盾の立体交差はどう展開したか
申し込み締切:
2020年10月27日 (火) 23:30
開催日時:
11月10日(火)、11月17日(火)、11月24日(火)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
5,000円
定員:
50
講座回数:
3回
講座区分:
数回もの
その他:
4500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
春の講座では、現在の中国は、世界2 位の経済大国として同1 位の米国と経済摩擦でせめぎ合い、科学技術で先端争いを演じているという一面と、香港・台湾という周辺地域からの反抗に直面するという王朝時代の再現とも見える一面が重なり合っているという視点から「矛盾の立体交差」という言葉を使ったが、今回はそれらがこの間、どう展開したかを検証したい。
まず米との経済摩擦は第一段階協定によって緩和に向かったか否か、中国からの生産工場移転の動きにブレーキがかかったかどうか、そして何よりも中国国内の経済が停滞から脱出することができたか否かを跡付ける。
そして昨年来、習近平の強権体制に「ノー」の声を上げた香港、台湾などへ、習近平は有効な対策を打ち出せたかどうか、もしこの1 年を無為無策に過ごすことになれば、体制は崩壊の危機に直面することになるのではないか。20 年秋から次の党大会まではあと2 年、政治が動き出す時期でもある。
また新疆、チベットなどにおける少数民族政策に対する世界の目がきびしくなっているのに対して、中央政府がどう対処しているかも検討する。
【講座スケジュール】
第1回11月10日(火)
詳細:米との経済摩擦のその後を跡付ける。2019 年は米中摩擦が世界経済の足を引っ張ったが、それは収まったかどうか。通信技術の先端争いはどのように推移しているか。そして中国自身は「中進国の罠」に落ちていないか、など。
第2回11月17日(火)
詳細:香港民衆のデモはその後どう収れんし、香港に何を残したか。圧倒的な支持で再選された台湾の蔡英文総統に中國はどう対処したか。双方の国民は相手に対してどういう感情を抱いているか。香港、台湾の「民主」「自由」は大陸に浸透するか、それとも大陸の「強権」が香港、台湾を飲み込むか。
第3回11月24日(火)
詳細:新疆、チベットにおける少数民族の在り方は日を追うにつれ、世界の注目を集め、中国政権の正統性にもかかわる問題として、そのアキレス腱になりつつある。この問題を歴史をさかのぼって広い視野から見直してみたい。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
名前 | 田畑 光永 |
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肩書き | 元神奈川大学教授 、ジャーナリスト |
プロフィール | 1960年東京外国語大学中国語科卒業、同年TBSに入社。中国北京・香港支局長、TBSテレビキャスターなど歴任。1996年から2006年まで神奈川大学教授。専門は現代中国論、マスコミ論。主要著書に『勝った中国・負けた日本― 記事が映す断絶八年の転変―(一九四五年~一九五二年)』(御茶の水書房)、『中国を知る』『?小平の遺産』(以上、岩波書店)、『中国のしくみ』(ナツメ社)など。 |
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