学内講座コード:18B1612701
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
側近の見た藤原道長 藤原行成『権記』の長徳元年(九九五)・三年(九九七)
申し込み締切:
2018年11月21日 (水) 23:30
開催日時:
11月22日(木)、11月29日(木)、12月 6日(木)、12月13日(木)、12月20日(木)、 1月10日(木)/15:00~16:30
入学金:
-
受講料:
9,500円
定員:
30名
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
藤原道長(みちなが)といえば、王朝時代に摂関政治の最盛期を築いたことで知られる人物ですが、その道長の成功を、彼の側近(そっきん)として生きた人物の眼を通して見てみませんか。
ここで道長の側近として登場してもらうのは、書道家として有名な藤原行成(ゆきなり)です。現代においては主に書道家の「こうぜい」として知られる行成ですが、本来の彼の名前は、「こうぜい」ではなく「ゆきなり」であり、また、本来の行成は、道長政権下に蔵人頭(くろうどのとう)を経(へ)て大納言(だいなごん)にまで出世した上級貴族であって、道長の最も忠実な部下の一人でした。
そして、その行成は、『権記(ごんき)』という名称で知られる日記を、現代に残しています。この日記は、さまざまな事柄について、道長の日記である『御堂関白記(みどうかんぱくき)』よりもずっと詳しく記していたりします。しかも、道長が日記を書きはじめたのは政権を掌握してからであったのに対して、行成はずっと若い頃から日記を書いていたため、行成の日記である『権記』からは、権力を握る以前の道長の姿や権力を握った直後の道長の姿を知ることができるのです。
この講座では、まさに権力を握った直後の道長の姿を、権力者の交代に揺れる貴族社会の様子ともども、藤原行成の『権記』を通して覗(のぞ)いてみたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回11月22日(木) 長徳(ちょうとく)元年(九九五)秋
詳細:藤原行成の蔵人頭への就任(しゅうにん)/一条(いちじょう)天皇の「龍顔(りょうがん)」/宋(そう)からの来訪者/陸奥守(むつのかみ)藤原実方(さねかた)
第2回11月29日(木) 長徳元年冬
詳細:天皇に魚を献上する人々/藤原氏の荘園(しょうえん)の殺人事件/勤務不熱心な殿上人(てんじょうびと)たち/乱闘事件を起こす貴族たち
第3回12月 6日(木) 長徳三年(九九七)夏・初秋
詳細:賀茂川の氾濫(はんらん)/勅使(ちょくし)を襲(おそ)う騎馬武者たち/ 東三条院(ひがしさんじょういん)の発病に慌(あわ)てる道長
第4回12月13日(木) 長徳三年初秋
詳細:大臣人事/検非違使(けびいし)の任命/道長の発病
第5回12月20日(木) 長徳三年秋
詳細:相撲(すまい)を楽しむ一条天皇/菊の節句(せっく)
第6回 1月10日(木) 長徳三年冬
詳細:「南蛮(なんばん)の賊徒(ぞくと)」の襲来(しゅうらい)/道長邸の漢詩の宴(うたげ)/道長の唐崎(からさき)の祓(はらえ)/再び道長邸の漢詩の宴
名前 | 繁田 信一 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師 |
プロフィール | 1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |
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