学内講座コード:17B1611501
この講座について質問する※現在、この講座の申し込みは
行っていません。
主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
日本甲冑史―近世の甲冑(当世具足と当世冑)
申し込み締切:
2017年10月03日 (火) 23:30
開催日時:
10月 4日(水)、10月11日(水)、10月18日(水)、11月 1日(水)、11月 8日(水)/13:00~14:30
入学金:
-
受講料:
8,000円
定員:
30名
講座回数:
5回
講座区分:
後期
その他:
7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
日本の武具史を概観すると、中世から近世へという変革のなかで、攻撃具に関しては、鉄炮伝来とその普及という大きな変革があったものの、中世以来の弓箭と刀剣には特に大きな変化はない。それに対し、甲冑は中世の様式を基礎にしながらも、外見上で大きな変革を遂げる。こうした近世の甲冑のうち、甲を当世具足、冑を当世冑という。中世の甲冑が画一的で没個性なのに対し、当世具足・当世冑は中世の甲冑の要素を受け継ぎながらも、着用者や注文者の趣味が反映した独自の外観を呈するものが多い。そうした当世具足・当世冑について、代表的な遺品を紹介しつつ、その成立事情を含めて講義する。
【講座スケジュール】
第1回10月 4日(水) 当世具足・当世冑の前提
詳細:当世具足・当世冑の成立は本格的には16 世紀末だが、その様式はあくまで中世の甲冑、特に14 世紀以降の中世後期の甲冑の要素を継承している。そこで、当世具足・当世冑を考える前提として、中世特にその後期の甲冑について概観し、当世具足・当世冑との関係を講義する。
第2回10月11日(水) 当世具足
詳細:当世具足は中世後期の甲冑の要素を継承しながらも、外見上は中世の甲冑とは大きな変貌を遂げ、様々な様式が成立した。当世具足は、戦闘参加者増員に伴う甲冑の大量生産の必要性から、製作の簡便化を計ったために成立し、簡便化の方法が一様ではないために様々な様式が成立した。そうした当世具足について 2 回に分けて講義する。
第3回10月18日(水) 当世具足
第4回11月 1日(水) 当世冑
詳細:当世冑を考える場合、冑本体となる鉢とその装飾である立物に分けて考える必要がある。このうち鉢は中世後期の筋冑鉢の要素を継承しつつ、当世具足と同様の理由で製作の簡便化が計られて様々な様式が成立した。一方、立物は鉢以上に千差万別の種類があるが、こちらは大軍のなかで着用者の存在を誇示する意味合いがあった。そうした当世冑について2 回に分けて講義する。
第5回11月 8日(水) 当世冑
名前 | 近藤 好和 |
---|---|
肩書き | 國學院大学大学院・和洋女子大学非常勤講師、千葉県刀剣登録審査委員 |
プロフィール | 1957 年神奈川県生まれ。1987 年國學院大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。博士(文学・広島大学)。著書に、『弓矢と刀剣』『中世的武具の成立と武士』『騎兵と歩兵の中世史』(以上、吉川弘文館)、『源義経』(ミネルヴァ書房)、『装束の日本史』『武具の日本史』(以上、平凡社新書)、『日本古代の武具 『国家珍宝帳』と正倉院の器仗』(思文閣出版)などがある。 |
© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.