学内講座コード:16B1612501
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主催:
神奈川大学 [ 神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス) (神奈川県) ]
講座名:
知覚認知心理学から学ぶ発達障害の視覚認知発達支援 (よこはま福祉・保健カレッジ)
申し込み締切:
2017年02月10日 (金) 23:30
開催日時:
2月11日(土)、 2月18日(土)、 3月 4日(土)、 3月11日(土)、 3月18日(土)、 3月25日(土)/10:30~12:00
入学金:
-
受講料:
9,500円
定員:
50
講座回数:
6回
講座区分:
後期
その他:
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足:
-
【講座内容】
人の一生は、山型曲線をたどります。心身が発達によって拡大増幅してゆく成長期のあとに、徐々に縮小衰退し死を受容するまでの時期が続きます。かつて発達心理学では出生後から大人になるまでの成長期のみに光をあててきましたが、現代では老年期までを含めて全人生の様々な問題を扱うようになりました。寿命が延び、高齢人口が増大することとあいまって、生涯学習という言葉が世の中に広く深く浸透するようにもなりました。
しかし、すべての人が成長期に同じような発達を遂げるとはかぎりません。中には、発達に特異性を示す場合があります。発達障害という言葉が使われはじめ、一般に周知されるようになったのは新しく、20 世紀末になってからです。いまでは「親の育て方が悪いから発達障害になる」などという、かつてのような誤った考えをもつ人は少なくなったとは思いますが、発達障害が正しく理解されているかというと、まだまだの感があります。発達障害の特徴として「コミュニケーションが苦手」「物事へのこだわり」など、社会生活上での問題は指摘されてきましたが、見る、聞くといった知覚や認知に特異性を示し、それが教育場面その他の生活場面での問題行動の原因になっている場合があることが指摘されるようになったのは、ごく最近のことです。知覚(視覚)認知発達支援、ビジョントレーニングなどの用語は、まだ殆ど周知されていません。心理学は生きとし生ける私たちの日常生活に寄り添う学問です。この講座では、まず心理学の立場から生涯発達の各世代の発達特徴と問題点を浮き彫りにします。そのうえで、発達障害の原因・諸相を取り上げ、特に、新しい視点として、知覚認知心理学の立場から発達障害の特性を明らかにし、その診断法、発達支援の方法などを紹介します。
この講座に参加していただき、一人でも多くの方々に発達障害についての理解を深めていただければ幸いです。
【講座スケジュール】
第1回 2月11日(土) 知覚認知心理学とは 生涯発達の過程と各発達区分の発達課題
第2回 2月18日(土) 障害という概念と発達障害の理解
第3回 3月 4日(土) 発達障害(LD,AD / HD,ASD)の行動特徴、原因、診断、支援
第4回 3月11日(土) 発達障害の視覚認知特性 発達障害の視覚認知発達支援とは
第5回 3月18日(土) 視覚認知発達支援:診断からトレーニングまで
第6回 3月25日(土) 適切な介入 知覚認知発達支援に期待できる成果
【備考】
※『2016年後期ガイド』に記載してある講座日程から変更となっていますのでご注意ください。
名前 | 和氣 洋美 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授、NPO法人すくすくラボWINNS -生涯発達支援代表理事 |
プロフィール | 千葉大学文理学部心理学専攻卒業、東京都立大学人文科学研究科心理学専攻博士課程満期退学。名古屋大学医学部大学院研究科眼科学教室研究生。医学博士(名古屋大学)。日本学術振興会奨励研究員、白?女子短期大学助教授を経て神奈川大学教授。神奈川大学セクシュアルハラスメント対策委員会委員長、神奈川大学学長補佐、神奈川大学人間科学部学部長、同大学院人間科学研究科委員長等歴任。神奈川大学プロジェクト研究所「視科学研究所」所長の後、現在は「神奈川大学マルチモーダル研究所」プロジェクト研究員。専門分野は知覚認知心理学、発達障害児の知覚認知発達支援、高齢者のQOL と環境整備、触覚による視覚代行。主要著書に『触覚の錯視』(錯視の科学ハンドブック、岩波書店)、『視覚の世界・触覚の世界』(脳から心へ、岩波書店)、『感覚遮断』(人間の許容限界ハンドブック、朝倉書店)、Rotating goblet and talking profiles. Perception 、『トイレと心理学』( トイレ学大事典、柏書房)。 |
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