学内講座コード:18201
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主催:
城西エクステンション・プログラム事務局 [ 城西大学 東京紀尾井町キャンパス (東京都) ]
講座名:
勝者の苦悩:歴史認識を考える
申し込み締切:
2019年02月01日 (金) 23:30
開催日時:
2019/2/2(土)/13:30~15:00
入学金:
-
受講料:
1,000円
定員:
60名
講座回数:
1回
講座区分:
1回もの
その他:
補足:
-
戦前・戦後を通した歴史認識の変遷を念頭に、日中関係を考察したい。戦後の日本は、先の大戦の敗者としての歴史認識を抱いて生きてきた。主に中国・韓国・東南アジアに対しては加害者としての、主にアメリカに対しては被害者としての歴史認識も抱いている。何に対して加害者・被害者としての認識を持つかは、人によって濃淡や重なりがあるだろう。これに対して、勝者としての歴史認識を持つことは少ない。近代化にいち早く成功したという意味で、優越した意識を持つ場合はあるが、戦争の負の記憶によって相対化されてきた上に、現在は、将来への不安の意識の方が強まりつつある。ところが戦前の日本は、もっぱら勝者としての歴史を積み重ねて来たのであり、戦後とは大きく異なる歴史認識に生きていたといえる。この戦前の経験を加味して考えた場合、日本の歴史認識の変遷をどのようにとらえることができるであろうか。それは、今日の歴史認識問題にどのような指針を与えるであろうか。
名前 | 五百旗頭 薫(いおきべ かおる) |
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肩書き | 東京大学大学院法学政治学研究科教授、日本政治学会理事 |
プロフィール | 東京大学法学部卒業、博士(法学)。専門分野は日本政治外交史。東京大学法学部助手、東京都立大学助教授、首都大学東京准教授、東京大学社会科学研究所准教授等を経て 2014年より現職。著書に『戦後日本の歴史認識』編著(東京大学出版会、2017年)、『自由主義の政治家と政治思想』編著(中央公論新社、2014年)、『条約改正史』単著(有斐閣、2010年)等、編纂資料集として『吉野作造政治史講義 矢内原忠雄・赤松克麿・岡義武ノート』吉野作造講義録研究会編(岩波書店、2016年)等がある。 |
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