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遊学モニターレポート No.22

『大久保隆先生と学ぶ 金融の見方・考え方「円の行方・金利の行方・デフレの行方」』
同志社大学

京都の同志社大学の公開講座が東京で受講できるということはまだまだ知られていません。

そこで、私ひろpompaが体験!してまいりました。

今回体験したのは 『大久保隆先生と学ぶ 金融の見方・考え方「円の行方・金利の行方・デフレの行方」』
(全5回)の第2回。

同志社大学東京オフィスは地下鉄各線大手町駅B8出口直結で、この講座も19:00~20:30ということで、ビジネスマン&ウーマンには嬉しいですね。

講義は先生と受講生が作りあげる

受講しての一番の感想としては、クラスの雰囲気が先生の講義の進め方を含めてとてもアットホームで安心感を持ってその場にいられたということ。前回ビジネス講座をレポートした時より、“金融” がテーマである今回の講座のレポートは私にとってよりハードルが高かったのですが、そんな中、先生と受講生の方々が作り上げるいい雰囲気の中で安心して学べたというのは、驚きに近かったです。大久保隆先生の経験豊富かつ柔らかいお人柄ももちろん、そのいい雰囲気を作っている一番の要因です。

受講生も多くない(募集定員:限定15名)ので、講義はまさに少人数制の双方向型。この講座では特に、第1回の時に参加者の問題意識についてヒアリングがあり、第2回からはそれに即して設定したテーマについてについての講義が行われるというスタイルをとっています。


“金融”はむずかしくない!?

大久保先生がこの講座を通じて一番伝えたいこと、それは…
(1)「金融はむずかしくないんだよ」
(2)「金融がわかったほうがぜったい世の中楽しい」
だそうです。

(1)に関しては、特に日本では一般に金融は特殊な世界だと思われて、日銀をはじめ普通の銀行も自分たちはエライと思っている。でも実は銀行員の方でも知識がない方も多くて(そうでない方ももちろんたくさんいらっしゃるのは前提です)、自分で株なんかもやっていかないといけない今、実は金融は子供のころからしっかり教育されているべき常識である、ということを強調されていました。

(2)に関しては、私個人が講座中にひしひしと感じました。受講生のお一人の方が政治と絡めた、「今の政権では金融政策・経済政策が○○の点でダメだから景気がよくならない」、という旨の発言をされました。お恥ずかしながら私には金融も政治も含めてそこまでのことがわからないのです。一社会人として、常識として知っておきたいと日ごろから感じている、政治と経済。普段テレビや新聞で仕入れるニュースの疑問点をこういう場に来て解決する、この講座ではそれができそうだなと思いました。 大久保先生も「質問すると本当の理解につながるから、質問するということはすごく大事」とおっしゃっていました。


“金融”の『へぇ~』

最後に本日の講義で学んだことを少し。
本日の最初のテーマは日本銀行のバランスシート。
バランスシートとは、賃借対照表と言って、企業などがその時点での資産、負債、純資産を表すためのチャートですが、日本銀行にもバランスシートなるものがあり、公開されているのですね(多くの方にとっては常識かもしれませんが、ご容赦ください)。
下は実際に講義で配布された資料です。授業の前半はこのバランスシートに基づいた講義です。

おそらく知っていたのだけれどあまりに普段無意識だったので忘れてしまっていたこと、初めて聞いたこと、この2種類はありますが、私が「へぇ~」と思ったことは、以下の通りです。

1)「発行銀行券」(上表負債項目の一番上)…そもそもこれ(お札)が日本銀行にとっては「負債」だということがまず、新発見。日本銀行がお札を発行しているというのは皆さんご存知だと思いますが、印刷は印刷局がしているのであって、日本銀行ではありません。さて、それでは硬貨はこのチャートの中のどこに入ってくるのでしょうか。

2)「政府預金」(同4つ目)…政府の預金とは何か。ズハリ、税金!です。

3)「当座預金」(同2つ目)…日本銀行の当座預金に入っているもの。それは市中の銀行からの預金です(利息はゼロ)。市中銀行の預金者の請求に応じて、預金の引きおろしができるよう市中の銀行は受け入れた預金に応じて0.1%から2%程度の資金を日本銀行の当座預金に預けておくことになっているのだそうです。

4)「現金」(上表資産項目の上から2番目)…これが1)の最後の質問の答えです!日本銀行が所有している硬貨はお札と違って資産になるのですね。ちなみに硬貨は財務省が発行しています。製造しているのは造幣局。造幣局はコインだけでは儲からないので勲章なんかも作っているのだそうです。

5)「国債」(同4つ目)…日本銀行は国債を日本政府から直接は購入できません。そこで市中から買うそうです。よく耳にする「金融緩和」、これは市中に出回るお金の量を増やして、金利を低下させるという金融政策の一種ですが、日本銀行はただ単に市中にお金をバラ撒くことはできません。市中の銀行から国債などを買って、そのお金が市中に出て行くという仕組みになっているそうです。一つ下の「社債」も同じ原理です。

どうでしょうか?みなさんにも新しい発見はありましたか?



大久保隆教授にインタビューしました♪

Q.1 この講座の雰囲気を一言でいうと?
楽しい!お金を出してでも勉強したい、何かを得たいという人があつまっているので授業をしていて反応がちゃんと返ってきます。みなさんの反応から「こんなことは知っているんだな」、「これは知らないな」ということを見極めて、それに合わせて授業をするように心がけています。

Q.2 この講座を通じて一番伝えたいことは?
金融は難しくないよ
金融がわかったほうが世の中楽しいよ(上記参照)

Q.3 受講生に期待することは?
色々なことに興味を持って考えて欲しい。そして金融についての勉強を継続してほしい。金融がわかるといろいろなことに対する認識が広がり、深まります。そしてそれが周りの人に広まって、多くの人に金融について感心・問題意識を持ってもらえると嬉しいです。そしてもっと言えば、金融は小さい子どもが持っているべき知識であるという認識が広まって欲しいですね。


大久保隆教授、同志社大学東京オフィスの受講生、スタッフのみなさん、ありがとうございました。



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